リブート通信

宝立町に現れた巨神:550トン吊りクレーンが繋ぐ未来

「橋のところにすごい機械が来てますよ。見に行きましょう」と宮口に言われ・・・

行ってみると、珠洲市宝立町、鵜飼川の河口付近で、見上げるような巨大な黄色いクレーンが動いていました。その正体は、米原商事さんが所有する国内最大級のオールテレーンクレーン「タダノ AR-5500M」でした。

オールテレーンクレーン タダノ AR-5500M

復興を加速させる「550トンの力」

鵜飼大橋など、被災した橋梁の撤去や架設は、数十トンから百トンを超える重量物を精密に動かす必要がある極めて困難な作業です。下の写真のコンクリートはAR-5500Mにより外された橋げたです。

AR-5500M

驚異の吊り上げ能力: 最大550トンを吊り上げる力は、日本国内の公道を走れるクレーン車としてトップクラスです。

AR-5500M

バランスを支える黒い塊: 車体の後ろに積まれた黒いブロックは「カウンタウェイト」と呼ばれ、合計で約180トンにもなります。この重りが、巨大な構造物を吊り上げる際の安定感を支えています。

AR-5500M

狭い場所でも活躍: 7軸14輪のタイヤすべてが別々に動く「全軸操舵」により、この巨体でありながら被災地の限られたスペースでも活動可能です。確かにこんな狭い場所にどうやってこんな巨体が入ってきたんだと驚かされます

AR-5500M

頼もしさ」という名の希望

地震と津波によって引き裂かれた道や橋。それらを再び繋ぎ直す作業は、決して容易なものではありません。橋の復旧にはまだ数年かかると言われています。

AR-5500M

しかし、吹き付ける雪の中で黙々と腕を伸ばすAR-5500Mの姿は、ただただ頼もしく、私たちの目に映りました。分断された地域を、そして人々の心を再び結びつける「希望の架け橋」となっているからです。

冬の厳しい寒さに耐えながら進む復興作業。この巨大なクレーンが腕を振るうたびに、珠洲の新しい未来が、一歩ずつ、確実に手繰り寄せられています。

タダノ AR-5500M 主要諸元(スペック)
最大吊上能力 550トン × 3.0m
メインブーム長さ 14.5m ~ 30.5m
最大地上揚程 メインブーム:30.2m
ラフィングジブ装着時:134.0m
最大作業半径 105.0m(ラフィングジブ装着時)
カウンタウェイト 合計 約180トン ~ 195トン
アウトリガ張出幅 最大 9.0m
車両軸数 7軸(14輪駆動)
走行時全高 約3,030mm(3.03m)
走行時全長 約15,980mm(15.98m)
走行時全幅 3,000mm(3.0m)
最高走行速度 62km/h

※公道走行時には、道路法の規定に基づき、ブームや旋回台を分解して運搬

もっと見る
トップに戻るボタン